Top > 条件・期限・期間

要点

  • ◆10月20日午後11時30分に、ビデオテープを今から36時間後貸す約束をした場合、翌々日の午前11時30分に期間は終了する。
  • ◆6月15日に、7月1日からパソコンを4ヶ月貸す約束をした場合、10月31日午後12時に期間は終了する。
  • ◆うるう年の前年の2月28日に自動車を1年間貸す約束をした場合、そのうるう年の2月29日の午後12時に期間は終了する。

条件と期限

  • 契約は、有効に成立した時から効力が生ずるのが原則であるが、当事者は、特約によって条件や期限を付けることによって、契約の効力が生じる期限を送らせたりすることができる。
  • 「条件」とは、将来実現するか否か不確実な事実のことをいう。これには、停止条件と解除条件などの種類がある。「期限」とは、将来実現することが確実な事実のことをいう。
  • これにも、確定期限と不確定期限の2種類がある。条件と期限の違いは、それが将来実現することが確実か否かにある。

条件の種類

  • 「停止条件」とは、条件が実現したときに契約の効力を発生させるもので、例えば、試験に合格したら車を売るなどのことである。
  • 「解除条件」とは、条件が実現したときに契約の効力を消滅させるもので、例えば、試験に落ちたら売買契約はなかっことにするなどのことである。
  • 一般的には、条件を付することは、適法であり有効なことであるが、法律行為によっては、条件を付することができないものもある。
  • 例えば、婚姻とか縁組みなどの身分上の行為は、条件を付することができない。
  • また、取消や追認といった一方的な行為である単独行為についても条件を付すことは、相手方を不安定な状態に陥れることになるのでできないと解される。

民法では、その他にも以下の条件を規定し、条件を付けることによって、法律行為が無効となる場合を規定している。

  • 既成条件
    例えば、「昨日東京で雪が降っていた場合には、この自動車を貴方に売ろう」のように、すでに物事が確定しているが当事者がその事実を知らないなどの場合である。
    この場合には、条件が契約当時に成就しているのであれば、停止条件付き契約は無効になり、解除条件付き契約は無効となる。また、条件が契約当時に不成就に確定したのであれば、停止条件付きの契約は無効に、解除条件付きの契約は無条件になる。
  • 不法条件
    例えば、「Aを殺したら、1億円をあげよう」というように、「人殺し」を条件として付けた契約は無効である。
  • 不能条件
    例えば、「死んだ父親を生き返らせたら、この家を10円で君に売ってあげる」というように、不能な停止条件を付けた契約は無効となる。
    また、例えば、「君に1.000万円をあげるが、死んだ父親が生き返ったら返してくれ」というように、不能な解除条件を付けた契約は無条件となる。
  • 随意条件
    例えば、「私の気が向いたら君に1.000円をあげよう」というような、単に債務者の意思のみにかかる停止条件は無効である。

期限の種類

  • 「確定期限」とは、到来する時期が確実なもののことで、例えば、「来年の10月20日になったらカメラを売る」などのこである。
  • 不確定期限とは、到来する時期が不確定なもののことで、例えば、「叔父が死んだら土地を売る」などのことである。

期限の利益

期限の利益とは、例えば、履行期が来るまで借金を返済しなくてもよいというような、期限までは債務を履行しなくてもよいというような利益である。この利益は、債務者の利益のために定めたものと推定されている。

期限の利益は放棄することができるが、これによって相手方の利益を害してはならない。

期限の利益が喪失される場合として、

  1. 債務者が破産宣告を受けた、
  2. 担保を毀滅し又は減少させた、
  3. 担保を提供しなければならないのにしない、

    がある。

期間

ある時点からある時点までの継続した時の区分をいう。法令や裁判上の命令、契約等の法律行為の中で別段の定めがない場合には民法の計算方法による。
なお、年齢計算については、別段の定めがなされており、出生日から起算することになっている。(年齢計算に関する法律)


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Last-modified: Sat, 04 Dec 2010 22:52:05 JST (2935d)