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購入動機

  • ちきりんの作り方に、彼女が小学5年生の頃読んで日記というものを書こうと思ったキッカケとなった作品とあった。きっと純粋なものなんだろうと思い、30半ばにして読んでみたくなった。amazonの感想を見ても、刺激的な本なんだと思う。

内容紹介

独りであること、未熟であることを認識の基点に、青春を駆けぬけていった一女子大生の愛と死のノート。学園紛争の嵐の中で、自己を確立しようと格闘しながらも、理想を砕かれ、愛に破れ、予期せぬうちにキャンパスの孤独者となり、自ら生命を絶っていった痛切な魂の証言。明るさとニヒリズムが交錯した混沌状態の中にあふれる清冽な詩精神が、読む者の胸を打たずにはおかない。

20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 大人になった今も。 2004/9/2
By "ピッピ。"
形式:文庫
「孤独であること、未熟であること」
この言葉は高野悦子が二十歳になった時に書いた言葉だけれど
自分に置き換えてみて、大人になった今だって自分は
孤独であるし、未熟であると思った。
このふたつは、人間が生きていく限り離れられないものであり、
なんとかここから脱しようとしていくことこそが
人生なんじゃないか、と思う。

でも、決して、歳を重ねても長く生きても、
孤独であることからも未熟であることからも抜けられない、
彼女はそう気がついてしまったんじゃないだろうかと
読み終えて思いました。

きっと誰もが自分に投影して読んでしまうと思う。
詩の美しさは素晴らしいです。
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5つ星のうち 5.0 若い人へ 2011/9/7
By 甘納豆
形式:文庫
今、この本は手元にはない。はるか昔に読んだ記憶だけが残っている。
僕は死にたいと思ったことはないが、二十歳のころ、たまたまこの本を手に取った。
僕にはなかった青春の葛藤がそこにはあった。
自分はこういう葛藤さえ持てない人間なのかと彼女をうらやましく思うと同時に、彼女の弱さを感じたのを覚えている。
今振り返ってわかるのは、彼女が自分の本当の性格に気付いていないということだ。
本当は弱く繊細すぎる自分。
なのに彼女は、学園紛争の最中の学園に身を置き、他の学生の活発な青春と同じものを引き受けようとする。
そこにすさまじいばかりの痛々しさを感じる。
今の僕に言えることは、弱く繊細であることは生きることにとって、決して足枷にはならないということ。
むしろ財産にさえできる。だが彼女はそれに気づかない。
彼女自身のせいか、時代のせいかそれはわからない。
少なくともそこにさえ気づいていたなら尊い自分の命を失うことはなかっただろう。
もう少し長く生きていれば気付いたかもしれない。
だが彼女にはその機会はなかった。残念なことだ。
若い人は心してこの本を読んでほしい。
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5つ星のうち 5.0 人間はこれ程までに葛藤する。 2006/4/1
By TAKUMI
形式:文庫
 内容の未熟さとか、子供っぽさとか、そんなことはどうでもいい。部分的な日記の書き込みから、失恋だの、孤独だの、人間関係だの、社会に対する失望だの、自殺の理由を探してこじつけるのは簡単である。あるいは、彼女の真理探究があまりにも性急であり過ぎたとか、いろいろあるだろう。しかし、この本の本当の凄さは、人間はこれ程までに葛藤するのだという事実である。彼女はまさに生きた、命をかけて生きたのだ。ある人間達にとって「生きる」とは、これ程まで真剣であり、凄まじいものであり、そして愚かなのだ。しかし、私は愚かさを笑う気にはなれない。むしろ、確信という自分の傲慢を反省すべきなのだ。この本は、同じ様に自分自身をみつめた若者達には、多くの共感が含まれていると思う。そして、自分自身を見つめたことのない人間には、笑うべきしろ物としか映らないのだろう。

【後記】
 上記は「二十歳の原点」のみで、感想を書いてしまいました。その後、「二十歳の原点・ノート」「二十歳の原点・序章」と読み進み、少し考え方が変わってきています。この本は自殺者の心理というよりも、歴史の流れの中で読む必要を感じました。彼女の父親の世代、価値観、戦争、戦後、禁欲的な理想主義、全共闘、戦後の終焉、エコノミックアニマル、拝金主義的世代、団塊の世代の詳細な分類、その後の破綻。彼女の死は、時代の流れの中で象徴的な価値観の転換期に起こった悲劇だったと思う。
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5つ星のうち 3.0 自分が孤独であること、の認識の仕方の違い 2005/5/4
By Amazon Customer
形式:文庫
大学時代の恩師が薦めてくれた本で、当時一生懸命読んだ。
この人、全共闘世代で結局鉄道自殺してしまう人なのだが、その人の日記を書籍にしたのが本書。

読んで、それなりに思うことはあったのだが、恩師が絶賛するほどのものは感じられなかった。やはり全共闘世代のバックグラウンドやあの時代雰囲気などを持っていないと、真の意味がわからない本なのだと思う。

ただ、【どうしようもない自分】に対する接し方というのは、孤高で美しい。なにかにつけ、しらけ、半笑いで対応する世代からみると、この真摯さというのは心をうたれるものがある。

少なくとも、この世代は自分が世の中に対して繋がっている、繋がるべきだという思いを当然としていたのだ。
だからこそ、自分のうちの言葉に重みがでる。最初から世界と隔絶して自分のなかに引きこもっている者の言葉ではない。


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Last-modified: Fri, 14 Feb 2014 03:39:12 JST (1734d)